シルバー&革アクセサリー AJINA では、オーダーメイドの財布のオーダーを受付しております。
男性用(メンズ)・女性用(レディース)はもちろん、素材のご要望があればお受けしております。
もし具体的に、オーダーメイドでお作りした財布のイメージが固まっていれば、そちらをお教えいただければ、お見積りさせていただきます。
シルバー&革アクセサリー AJINA でお作りさせていただいている財布一覧の中から、この形をベースにして、などでも構いません。
AJINAのオーダーメイドの財布については、こちらからお問合せ下さい。
また、オーダーメイドの財布を注文するのではなく、ご自身の手で1から手作りしてみたい、という方は、手縫い革教室 AJINA にて、財布作りの指導をしておりますので、こちらもお気軽にお問合せ下さい。
※本サイトは、手縫い革教室 AJINA / シルバー&革アクセサリ AJINA が運営しております。
目次
財布をオーダーメイドする意義
世の中には、さまざまな形状の財布が販売されています。二つ折り、長財布といった形の違いや、革や布など材質の違い、カード入れがたくさん付いている、小銭入れが大きいなどといった実用性にいたるまで、実に多種多様だといってよいでしょう。
しかし、市販品にはある程度共通したつくりがあり、男性向けのデザインならば男性が好むような実用性を考えたつくりになっていることが多いですし、女性向けのデザインならば逆に女性が好むような実用性を考えてつくられていることが多いことは事実です。
もし、あなたが男性用のデザインがよいけれども、女性向けの実用性を考えたつくりの財布が欲しいとおもったら、市販品を探してもなかなか自分のニーズにあったものを見つけるのは困難かもしれません。やはり、毎日持ち歩くものですからデザインは自分の気に入ったものがよいでしょうし、使い勝手も自分が都合の良いようなものになっていればと思うのは当然です。それならば、むりやり自分の好みに近い市販品を我慢して購入する、なんて必要はありません。
それなら、自分好みの財布を作ってしまいましょう。
そう、財布を「オーダーメイド」するのです。オーダーメイドの財布なら自分にぴったりのデザインと機能を備えた世界に一つだけの財布を手に入れられるのも魅力です。
財布をオーダーメイドする方法
自分のニーズにぴったり合った財布を持ち歩くのはとても快適です。また、世界に一つだけ、まさに一点もので他の誰ともかぶらないアイテムですから、所有欲も満たしてくれるのがオーダーメイドの魅力ですね。しかし、スーツやドレスなどのオーダーメイドはデパートなどでもやっていますから、良く耳にしますが、財布のオーダーメイドというのはあまり耳馴染みが無いかもしれません。どのようなお店で財布のオーダーメイドを承っているのでしょうか?
一番多いのは、革製品を作っているお店です。このようなお店は工房を併設しており、財布以外には靴、カバンなどのオーダーメイドも取り扱っていることが多いでしょう。
とはいっても、このように工房を併設している革製品のお店は、街を歩いていてしょっちゅう出会えるというくらい、多く存在しているわけではないので、まずインターネットで検索をかけてみるのが一番でしょう。
最近では、財布をオーダーメイドしてくれるお店が数多くヒットしますので、自分の好みに合ったお店を絞り込んでいきましょう。革製品を扱うお店が一番多いですが、最近では着物や少数民族の古布を使った一点ものを作ってくれるお店などもあり、革以外の材質でのオーダーメイドも可能になっています。インターネットで調べることにより、自分が望んでいる財布のイメージも膨らんでいくはずです。
オーダーメイドの財布の価格
自分好みの財布が作れるということでわくわくしている人も多いかもしれませんが、「オーダーメイド」というのは、お客さんの要望に合わせて店側がわざわざ発注を受けてから作るものですから、量産されている既製品と比べて、やはり値が張ることは確かです。
しかし、せっかく自分好みに合わせてオーダーメイドするのですから、あまりにケチると職人さんができることが少なくなってしまい、せっかくのオーダーメイドの財布が妥協の産物になってしまう可能性も否定できません。
安く作ってもそれではオーダーメイドの意味がまったくなく、短期間で気に入らなくなってしまい、また新しい財布を買うはめになるので、なおさらお金がかかります。ですから、オーダーメイドの財布をつくるときには、あまりケチケチしないほうがベターです。とはいくら言ってみても、無い袖は振れませんから、どのくらいのお値段がかかるのか、ということは気になるところでしょう。
財布のオーダーメイドの価格は、一般的な目安としては20000~50000円といったところですが、使用する材質や革を使う場合はその種類、工程などによっても変わってきますし、人気がある職人さんの場合だともっと値が張ることも考えられます。しかし、気にった財布は、ずっと使い続けられるものですから、決して高い買い物ではないということが言えると思います。
財布をオーダーメイドするときの注意点
インターネットで財布をオーダーメイドできるお店を検索すると実にさまざまなお店がヒットすると思います。お店のサイト上には、たいていこれまで作ったオーダーメイド製品の写真が掲載されていることが多いですから、自分のイメージに合ったお店を選ぶことができるでしょう。検索して自分の予算とイメージを検討してみましょう。
そして、お店が決まったら次は発注です。発注する際に気をつけてほしいのが、検索はインターネット上でしましたが、本当に発注したいということであれば、かならず実店舗があるお店を選んだほうがよいでしょう。それは、やはりオーダーメイドという特性上、メール上や電話だけでのやりとりでは、自分がどのような財布が欲しいのか、どんなイメージなのかということが伝わりにくく、出来た時に「こんなはずではなかった」と思うことになる可能性が高いからです。
実店舗があるお店は、お店のサイト上にたいてい「発注される場合は、必ず実店舗にお越しください」と明記されています。実店舗では実際に使える革や布を見せてもらうことができますし、職人さんも話をしながらデザイン画を起こすことができますので、双方の意思疎通がスムーズに行われ、職人さんがよりあなたのニーズを感じ取ることができます。ぜひ、実店舗で職人さんと直接話をするようにしてください。
オーダーメイドの財布ができるまで
財布をオーダーメイドすることに決めたら、どのお店にお願いするかということを決め、実際のお店に行きましょう。工房に行く場合には、職人さんにスケジュールを空けてもらわなければいけませんので、必ず電話やメールなどで予約してからお店に行くようにしてください。
お店では、その工房で使うことのできる材料や、工房でできる工程などを実際に見せてもらい、自分の欲しい財布のイメージを職人さんに伝えると、たいてい職人さんは話しながら、デザイン画のラフなどを起こしてくれますから、そのビジュアルをもとに、さらにイメージを固めていきます。
しかし、こちらはやはり素人ですから、イメージをうまく伝えられない、イメージが漠然としているといったこともあるでしょうから、そんなときには職人さんが、あなたがどのような場面で使うのか、服の好みはどんな感じか、などを聞いてデザインの提案をしてくれますから安心です。
職人さんとの間で財布のデザインのコンセンサスが取れたら、実際に職人さんが作業に入ります。オーダーメイドの財布ができるまで、工房の込み具合やその財布を作るための行程の複雑さによってまちまちですが、だいたい3~4カ月は見ておいた方がよいでしょう。
オーダーメイドの財布をレザーで作る
さて、財布のオーダーメイドを取り扱っているお店には、革製品のお店が多いというお話を前にしました。オーダーメイドの財布で一番多いのはレザーでできたものですし、実際市販品でもレザーの財布は高い人気があります。
オーダーメイドで財布を作ることは、先程も述べましたが、決して安い価格でできることではありません。ですから、なるべく長く使える財布を作りたいものですよね。財布を長持ちさせる。ということで考えれば、やはりレザーもちろん天然皮革で財布を作るのがお薦めです。
天然皮革は、手入れをすれば他の材質よりも強度は高いので、破れたりすることがありません。また、なんといっても天然皮革の魅力は、エイジング(経年変化)です。いわゆる、「使い込むことによって馴染み風合い、味わいが増すしていく」ということなのですが、革は新品のときよりも使っていくことによって魅力が増していきますから、年々愛着もわき、10年、20年と飽きずに使用することができるでしょう。それがオーダーメイドなら、なおさらというものです。
そして、レザーはやはり大人の風格を際立たせてくれます。使い込んだオーダーメイドの、世界に一つだけの財布を持つことで、あなた自身もより魅力的に見えることでしょう。
オーダーメイドの財布をプレゼントする
これまでは、自分のニーズにあったオーダーメイドの財布をつくることについてご説明してきましたが、もちろんプレゼントにも最適だといえるでしょう。オーダーメイドの最大の魅力はやはり「世界にひとつだけ」ということですから、心のこもったプレゼントになることは間違いありません。
しかし、プレゼントをするうえでいくつか注意点があります。もちろん、本人にオーダーメイドの財布をプレゼントするということをあらかじめ明かして、職人さんとの打ち合わせにも同伴してもらうと言う方法もありますが、なにしろ、オーダーメイドの財布ができるまでには3~4カ月という長い時間がかかりますし、できればサプライズで渡したい、という人もいるでしょう。
その場合には、相手のファッションの好みや、身につけているカバンなどの雑貨類をあらかじめリサーチしておくことが必要です。本人の好みを直接職人に伝えることができませんから、相手の好みを熟知して、職人さんに伝えなければなりません。
職人さんは、相手の人柄やファッションセンスなどを考慮して作ってくれますよ。もちろん、相手のニーズに100%合わせることはもちろん不可能ですが、「オーダーメイドの財布をプレゼントしてくれた」という事実が相手にとって何よりものプレゼントになるはずです。
(おまけ)財布と貨幣の歴史について
20歳以上の大人であれば、「財布を持っていない」という人はまずいないでしょう。名刺入れを持っていないとか、キーケースなどを持っていないと言う人はいても、財布だけは持っていない人がいないと言っていいほど、われわれの生活には欠かせないものです。
さて、財布はいうまでもないのですが、お金をいれて持ち運ぶためのアイテムですが、良く考えてみると別に財布がなくてもお金を裸で持ち歩くことは可能です。ポケットに入れたり、かばんに入れたり、封筒に入れて持ち歩いたり……と、「お金を持ち運ぶ」という目的を果たすのならば、別に財布はさして必需品というわけではなく、名刺入れやキーケースのように、「持っていない」という人が少なからずいても不思議ではないはずです。
でも、財布は必ずみんなが持っている。それは、一体なぜなんでしょうか?
それを紐解いていくために、まず財布というものがどのようにして生まれたのか、財布の起源を見て行くことにしましょう。
貨幣の起源について
財布というものは、貨幣が生まれ現物経済から貨幣経済に移り変わっていくのと同じくして生まれて、ともに発展してきたといわれています。
欧米では、17世紀に紙幣が登場するとの同時に財布が登場し、それ以前は小さな袋が硬貨を入れるものとして簡易的に使用されていました。初期の財布は牛革や馬革をなめしたものが使われていたと言います。日本では、江戸時代に藩紙が使われるようになってから広まったと言われ、懐紙入れの技術を応用して財布が作られました。
日本では紙幣が流通する以前は、中央に穴が開いた硬貨が使われていて、その穴にひもを通して持ち運ばれていました。現在広く使われている、複数のカード用のポケットが付いたタイプの財布は、1951年にクレジットカードが発明された以降急激に広まり、1950年代前半には、現在の財布とほぼ変わらないデザインのものが完成したといわれています。
1970年代にはマジックテープやファスナーを使用した財布が流行、そして21世紀初頭の現在ではシンプルなデザインのものから子供用のキャラクターがあしらわれたものまで、実に多様なタイプの財布が使用されるようになりました。硬貨しかなかった時代には、無造作にポケットなどに放り込まれることもあったようですが、紙幣が生まれてからお金を入れる専用の容器として財布が生まれ、発展してきたといえますね。このことから、今日誰もが財布を持つことになったのは、硬貨とは違って紙幣というのは、やはりお金というものの大切さが増していったことにより、人々に財布が普及していったということが理由として考えられます。
財布に対する人々の思い入れ
やはりお金というものは、人間にとって他のものとは比べ物にならないほど大きな価値がある、だからこそ財布というものに入れて大切に持ち歩くということは、考えてみれば当たり前のことかもしれません。そのお金を入れて持ち歩くアイテムですから、われわれの財布に対する思い入れも格別なものがあるでしょう。
それを反映してか、今日の財布は、用途やニーズに応じて非常にさまざまな形態のものが販売されています。二つ折りの財布や、長財布、ガマ口タイプのものなど、実に多種多様。材質は大人用のものはやはり革のものが多いですが、現在ではアンティークの古布などを使ってものなど個性的な財布も増えていますから、より自分の好みのものを選べるようになってきていると言えるでしょう。
個々人のニーズに応えるには、オーダーメイドが一番
しかし、財布には小銭を入れたくない、カードがたくさん入るなど収納が多い方がよい、ポケットに入れて持ち運びたいから薄いものが良い……など、毎日持ち歩くものだからこそデザインだけではなく、機能や仕様も自分好みにカスタマイズできたらという要望を持つ人もいることでしょう。
そんな市販品では満足できないこだわり派の人には、ぜひ「財布をオーダーメイドする」のがお薦め。デザインだけでなく、機能面や仕様もあなた好みにしてくれるオーダーメイドの財布に是非挑戦を。