シルバーアクセサリー職人・革職人になる方法について

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シルバーアクセサリー職人・革職人とは?

手縫い革教室 AJINAや、パスケース作りで体感する、革小物職人の哲学 – 革小物職人になる旅 -(仕事旅行)、ストアカなどで生徒さんに革の技術について教えていますが、よくこんな質問を受けます。
シルバーアクセサリー職人・革職人になるにはどうしたらいいですか?、と。

一部の団体やものづくり系の学校などが検定のような形で資格を発行していますが、それがあるからと言って、シルバーアクセサリー職人・革職人として成功するか、といえばまた別の問題です。

シルバーアクセサリー職人・革職人は、何か資格があるわけではありません。
自分で、シルバーアクセサリー職人・革職人だと名乗ってしまえば、その瞬間から、シルバーアクセサリー職人であり、革職人です。

シルバーアクセサリー職人・革職人になるということは、結局のところ、それで稼げるのか、食べて行けるのか、ということ一点に尽きると思います。

 

自己紹介 ~ シルバー&革アクセサリーAJINAについて ~

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シルバーアクセサリー職人・革職人として生きるとは?


シルバーアクセサリー職人・革職人とは、どのような人のことをいうのでしょうか?

ひとつは既存のお店で働いて、お給料という形で働くこと職人さんを想像することができます。
サラリーマン的な形で、お店の看板で、〇〇というブランドの職人として働く。このような職人さんも大勢いらっしゃいます。

もうひとつは、自分のブランド・名前でモノづくりをし、それを販売する。

雇われ方の職人も、独立型の職人も、どちらも一長一短がありますので、どちらがいいということは一言では言えませんし、それぞれ人によって向き不向きもあります。

ただ、おそらくシルバーアクセサリー職人・革職人になりたい、という方は、最終的には自身のブランドを立ち上げ、お店を構えて、独立したい、という方が多いと思います。
ですので、後者の独立型の職人さんになるにはどうしたらいいのか、ということをまとめたいと思っています。

 

シルバー・革職人なるためのするべき3つのこと

シルバー・革職人になるのはどうしたらいいのか、あくまで自分なりの答えですが、次の3つだと思っています。

・きちんとした技術を身に着けること
・その技術に裏打ちされた商品を作ること
・そして、それを自信を持って情報発信すること

抽象的なことばになってしまったので、ひとつひとつ解説できればと思っております。

きちんとした技術を身に着けること

どの世界でもそうですが、きちんとした知識や技術がなければ生きていけません。

金属でいえば、シルバーやゴールド、プラチナなど、それぞれの素材とその加工方法。
革と一言で言っても、牛・豚・馬・山羊などさまざまな種類のものがありますし、加工方法(なめし方)も、いろいろな種類があります。

このような知識を学ぶ方法は、たくさんあります。
関連の書籍も販売されていますし、インターネットの情報もありますし、シルバー・革職人の専門学校などもあるので、自分のやる気さえあれば、あとはどうにでも。

知識を得る、という意味で、このような勉強は必要ですが、自分もですが、勉強と思うと、最初は身構えてしまいますよね。

まずは手を動かしながら、モノづくりに触れてみたい、というのであれば、革小物キットのようなものも売っています。

実際に誰かに教えてもらいたい、というのであれば、ネットで検索すれば、シルバーや革加工の一日体験も数多くのところでやっています。

手前味噌ですが、シルバー&革アクセサリー AJINAでも、革教室や一日体験を開催しています。

月2回 隔週土曜日に開催中 レザークラフト・手縫い革教室 AJINA
パスケース作りで体感する、革小物職人の哲学 | 仕事旅行
レザークラフト体験。かわいいオリジナルパスケースを作ろう! | ストアカ

仕事旅行やストアカでは、自分以外にも多くの職人さん・作家さんがいらっしゃいますので、まずはモノづくりに触れる体験をしてみて下さい。
そして、モノづくりの楽しさを感じることができれば、そのための勉強ならば、苦になることもないと思います。

その技術に裏打ちされた商品を作ること

知識・技術を身に着けたら、次は商品を作り、それを販売することです。

はじめは自分が作りたいアイテムを手作りしてみる。
少しずつできるようになってきたら、自分の知人や友人などに作ってあげたり、プレゼントしてみる。

そして、次はお客さんに購入してもらう段階です。

作品と商品の大きな違いは、値段がついているか、いないか、だと思います。

自分の趣味で作った作品はあくまでも作品であって、商品ではありません。
自分の作った作品で、お客さんからお金をいただく覚悟をすることで、はじめて商品になります。

その人が大切なお金を支払って、自分の作ったものを購入してくれる。
その覚悟が職人にとっては大切なのだと思います。

そして、それを自信を持って情報発信すること

いくら技術に裏打ちされた商品をつくっても、それをお客さんに見てもらわなければ、買ってもらうことはできません。

今は、インターネットの時代ですから、サイトを作ったり、ブログを更新したり、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどのソーシャルメディアを活用する、でしょうか。
誰でも手軽に情報発信ができる時代だからこそ、自分が職人としての情報発信をするときには、責任が求められます。

その意味でも、「きちんとした技術を身に着けること」が重要ですし、「その技術に裏打ちされた商品を作ること」が必要です。
すごくかんたんなまとめかもしれませんが、とても大切なことだと思っています。

では、具体的にどうすればいいのか、自分の体験も交えてまとめますね。

技術を身に着け、それをどう発信していくか。

繰り返しになりましが、職人としてやっていくには、まず第一にきちんとした技術を身に着けること。
プロと素人の壁というのは、それでお金をもらえるかどうか、という1点に尽きると思います。

お客様からオーダーをいただいて、商品をお作りさせていただき、お金をいただく。
お金をいただく以上、商品に不具合やミスがあってはならないし、自分ができる最高の技術を商品に対して込める。
そして、その商品に対して、責任を取る、ということです。

自分が納得できるものづくりができるようになれば、あとはどう販売するか、です。
どのように自分のことを知ってもらって、手に取ってもらって、欲しいと思ってもらって、お金を出していただくか、です。

職人であると同時に、独立した経営者としての視点も当然ながら必要です。

いいものを作れば、売れるわけではない
けれど、売れるのはいいものであるという事実

職人というと、口数が少なくて、黙々と作品を作って、それを気に入ったお客さんが購入してくれるー
正直、職人としては理想的な形なのかもしれません。

もちろん、職人さんの中には、そのようなレベルの方もいらっしゃると思いますが、自分も含め多くの職人は、作るだけでは売れません。
作った商品をどう売るのか、という問題が常に付きまといます。

いいものを作れば、売れる。

その通りですが、いいものを作ったからと言って、それがお客さんの目に留まらなければ意味がありませんし、お客さんの目に留まったとしても、いいものだと思ってもらえなければ、売れるはずがありません。

作ったもののよさをどう伝えるのか、というのが、もしかすると、いいものを作るということ以上に重要です。

いいものを作ったとしても売れるとは限りません。
けれど、売れたものはいいものなのです。

職人というのは、広告・宣伝が苦手な生き物だと思う

商品のよさを伝える、というと、広告・宣伝の話だと思う方も大勢いらっしゃると思います。
広告・宣伝と聞くと、欲しくもないものを買わされるとか、売りたくもないものを売らされるとか、正直あまりいいイメージを持っていないと思います。

広告・宣伝のような世界から距離を置きたいから、職人の世界に飛び込んだ/飛び込みたい、という方も大勢いらっしゃると思います。
そういう自分も、サラリーマン時代を振り返ると、あまりそういうことが得意だったとはいえないので・・・

自分を売り込むのがあまり得意ではないから、何かを作ることで、自分を表現したいと考える職人という生き物は、基本的に広告・宣伝とは相性があまりよくないのだろうと思います。

商品だけではなく、心意気を売る

きちんとした技術を身に着けること
技術に裏打ちされたいいものを作ること
そして、それを自信を持って情報発信すること

これからの時代にシルバーアクセサリー職人・革職人に求められるのは、この3つだと思います。
幸いなことに、今はインターネットの力で個人個人が発信できる時代です。

一等地にお店を構えなくても、ネットの力を使って情報発信をすれば、お客様が自分の商品や自分のことを見つけてくれて、商品を購入してくれます。

もちろん、情報過多な現代社会では、自分の発信した情報も、その他大勢のものに紛れ、埋もれてしまいます。
その中でどう他の商品と差別化をして、選んでもらい、リピートしてもらうか。

突き詰めると、商品を売るだけではなく、その商品に込めた自分の思い、心意気のようなものをお客様に買っていただいているのではないかと最近では思っています。
だから、職人仕事はごまかしのきかない、常に自分に向き合い続ける仕事だと思うのです。

シルバーアクセサリー職人・革職人の売上

心意気の部分については、職人さんそれぞれ考え方があると思います。
どれが正解、どれが不正解、という種類のものではないので、これから職人を目指すという方は、いろんな考え方に触れることが大切です。

心意気以外の部分。職人としてやっていけるかどうかのポイント、売上の話です。
あくまで、シルバー&革アクセサリーAJINAの一例ですが、簡単に解説します。

シルバーアクセサリー職人・革職人としての売上としては大きく分けると、次の3つに集約されます。

・商品販売(通常商品)
・オーダーメイド
・革教室・彫金教室

商品販売(通常商品)については、商品を作り、お店やインターネットでの販売し、オーダーをいただく。一番イメージしやすい形だと思います。
シルバー&革アクセサリーAJINAの場合、売上単価としては、数百円から数万円くらいの幅です。

オーダーメイドについては、たとえばエンゲージリング・結婚指輪だったり、就職祝いや退職祝いなどのサプライズプレゼントだったり、ご自身へのご褒美ということで、特別なアクセサリーのオーダーをいただいたり。
売上単価としては、数万円から数十万円になります。

また、ごくまれに企業様から記念ノベルティ作成の依頼をいただいたり、というようなオーダーメイドもあります。

革教室・彫金教室については、彫金や革の技術をお教えすることで、お金をいただいております。(参考 手縫い革教室 AJINA

主に売上としては、この3つの柱がメインです。
もちろん、季節要因やさまざまな理由で売上は大きく変動しますので、毎月安定的な収入が入るというわけではありません。(安定して入ると安心なんですが。。。(汗)

商品販売(通常商品)

通常商品の販売の場合は、基本的には商品化したものをいろいろなお客さんに販売する、という形になります。
商品化とは、作るものの形が決まって、自信を持って売り出せるようになることで、商品化するまでには、いろいろと試行錯誤はします。

ただ、初めの頃は、自分がかっこいいと思う形のもの、これから売れると自信を持って言えるものを作ればいいと思います。
売れるか売れないかは、正直やってみなければわかりませんしね。

ちなみに、お店によってアクセサリーの作り方が違うのでなんともいえませんが、シルバー&革アクセサリー AJINA の場合ですと、すべての商品を自分(川上)が手作りしているので、ひとつの商品を月に100個作る、などというのは無理なのですが・・・。(それだけに集中すればできるかもしれませんが・・・)

厳密には、商品販売とは異なるのかもしれませんが、卸売りのような形でセレクトショップのようなお店においてもらう、という形もあります。

オーダーメイド

基本的に、現行の商品の色を変えたい、とか、ちょっとゴールドを足したい、などのセミオーダーであれば、型があるので、一定の金額内で収まります。

オーダーメイドの場合は、0ベースでお客様のご要望を形にしていくので、その分時間もかかりますし、お客様の頭の中にあるイメージを具現化するという意味で、また別のスキルが必要です。

商品化しているものはある程度汎用性が高いと思っているアイテムなので、値段も一定の枠には収めるようにしますが、オーダーメイドの場合ですと、金やプラチナを使ってほしいですとか、ご要望もさまざまいただきますので、商品単価としては、数万円から数十万円くらいまで幅があります。

たとえば、エンゲージリング・結婚指輪などの記念のアイテムに関しては、オーダーメイドになります。
基本的にオーダーメイドは、1点ものですので、お客様のご要望を聞きながら、世界にひとつの、そのお客様だけのアクセサリーに仕上げます。

商品販売(通常商品)よりオーダーメイドのほうが単価が高くなるので、利益があるの? と思うかもしれませんが、一概にそうであるとは言えません。
オーダーメイドの場合は、作るものが明確に決まっていません。

アクセサリー好きで、具体的な完成イメージをお持ちのお客様から、この石が好きだから、使ってほしい、などなど、お客様のご要望に合わせて、ご相談・提案しながら商品を仕上げていきますし、場合によっては、試作品をお作りしてみる、などの工程が発生することもあり、1つの商品を作るのに、数か月ということも珍しくありません。

オーダーメイドの商品の製作についてはこちらから

革教室・彫金教室

手縫い革教室 AJINAは、もともとは仕事旅行とサービスきっかけに、2014年頃から単発で教えることをはじめ、2016年頃からは革教室の形にしています。
自分が人に教えるなんてできるのだろうか、と最初は不安に思っていましたが、生徒さんに恵まれたこともあり、今では定期的に通ってくれる生徒さんも増えています。

近いうちに今度は、彫金の教室も開催したいとは思っています。(ご要望をいただいて単発で開催したことはあります)

これから技術を学びたい、という人たちと接することは、自分にとってもいい刺激になりますし、こんな発想もあるのか、と生徒さんから気づかされることも一度や二度ではありません。

 

■ ここに至るまでの流れ

商品販売(通常商品)ではじめ、オーダーメイドを受けつつ、
技術的なバックボーンが固まったら教室へ

自分はこの3つの柱を作るまでに10年かかりました。

おそらくこれからシルバー職人・革職人になる人が、いきなり 商品販売(通常商品)も、オーダーメイドも、教室もするというのは、よっぽどの天才職人でない限り難しいと思います。

ひとつずつ